HDV方式の家庭用ビデオカメラはもう、このCanon iVIS HV30と
SONY HDR-HC9しか残っていない。(HDR-FX1000は別格につき)
今さらHDV方式を選ぼうという「マニア」にはHV30を薦めたい。
パッと見や手に取った時の質感の高さはHC9の方が優るが、
肝心要の画質、特に高精細さに於いてはHV30が確実に上回る。
また、Canonのビデオカメラには「シネマモード」という、
コントラストやシャープネスを抑えた画質で撮影するモードがある。
これは、このままでは「眠たい」画質の設定でしかないが、
編集時に色調やコントラストを調整する前提で、
あくまで「素材」として撮影するにはありがたい設定である。
また、アクセサリーシューが一般的な物と互換性のあるタイプなので、
マイク専門メーカー製の外付けマイクなどを使いやすい所も、
今さらHDV機を選ぶような「マニア」には見逃せないポイントだろう。
残念に思うのは、家庭用機のコストでは仕方が無いのだろうが、
光の通り道が菱形のせいで、ボケが菱形基調となり、見苦しく映る点。
家庭用機では一般的な仕様だが、このHV30がなまじ業務用機に迫る
高精細な画質で撮影出来るカメラだけに、余計に残念に思えてしまう。