x2とのすみ分けがアバウトなのであまり盛り上がらないようですが、なかなかどうして大したものです。
私は出版の仕事でカメラを使います。Fはロケハンやスナップその他、日常自分の鞄に入れての普段使いのために購入しました。2ヶ月ほど使っていますが、カメラ自体としての機能については、コストパフォーマンスが非常に良いと言えます。付属のキットレンズでも仕事用で使う写真を撮影することが出来ますし、画質と機動性の両方を兼ね備えた良いコンポーネントだと思います。
エントリーモデルなので、オートにしていると難しい状況での撮影で即刻より簡単な方へ行って帳尻を合わせようとする特性(ちょっと暗いとすぐにISO800まで上ります)はありますし、キットレンズも状況によってはフレアがガッツリ出ますが、価格を考えたらそんなことは瑣末です(そういう不満は上級機を買った時に言いましょう)。オートでの露出はほぼ適正で、あまり調整は必要ないように感じます。AFに若干の迷いは否めませんが、数年前の他社の高級機よりもよほど優秀です。
開発者の自己満足に陥っていない(親切なようでその実やたら必要のない機能を付けたがる開発者が多い)使いやすいメニューと飾り過ぎない色再生はこのレベルでは出色。スペック上の画素数にこだわって余計な金額をx2に払わなくても、これで十分な品質です。大体、一般ユーザーにはその違いは良くも悪くもまずわからないと思います。ちなみに私は両方試した上でFを購入しました。
エントリー機なのにバッテリーグリップがあるのも嬉しい。ニコンやペンタもそうしてくれると有難いですが…。
ただ1点、問題があるとすれば、これは個体差なのかもしれませんが、某有名メーカーのSDカードとの相性がすこぶる悪いということです(カメラの問題ではないかもしれませんね)。時折カード自体を認識しないこともあります。データも、そのメーカーのカードだととぶことがありました。仕事の方々は、私も含めて現場ですぐにバックアップを取るでしょうからあまり問題にはならないでしょうが、一般の方はこの点留意されたほうが良いと思います。