最近は、コンパクトデジタルカメラの上級機種が花盛りだ。リコーのGRデジタルIIやR8、シグマのDP1などが人気を集めている。
このキャノンのパワーショットG9は、例えばGRDIIと比べて特定焦点距離でのレンズ性能、DP1と比べて好条件下での画質、といったように、個々の項目では分が悪いところがあるかもしれない。だが、総合力ではそれらの機種よりも上ではないかと思う。
被写体を選ばずどの焦点距離でもコンデジとしては最高レベルの写りのレンズ、抜群の操作性、一眼レフにも負けないマニュアルを含めた多様な機能、愛着の湧くデザインなど、数多くの長所を備えている。
旅行用、仕事用、あるいはちょっと凝った作品撮りなど、幅広い目的に高いレベルで応えてくれる一台だといえる。使用し始めて数ヶ月経つがほとんど不満はなく、愛着は高まる一方だ。
ただ、強いて難点をあげれば、画素数が大きすぎること。コンデジで1200万画素はすこし多すぎではないだろうか。処理や保存するときに、パソコンに多くの負担がかかるような気がする。画素数競争はいい加減にやめて、ノイズ対策やダイナミックレンジの拡大のほうに取り組んで欲しいと思う。