CSRに実際に取り組む企業の方が、CSRの起源、実例、社会的意義を分かりやすく説明しています。細かい実例は表にまとめられており、若干詳しい解説もあります。実例が次から次へと出てくるので、「CSRって何?」と思っている方は、あまりに多くの実例が既に実行されているのを見て、驚かれることでしょう。その意味では本書は良書です。
しかし、CSRが具体的にどのように実行され、どのような社会経済的効果を生み、企業の社会的責任を実現しているのかに付いて、十分に分析するスペースがありませんでした。これでは、ちょっと環境や持続可能な社会などに知識がある方だと、「あれ?その先は?」となってしまうと思います。これは、残念ながら減点対象に値します。
本書は「入門」です。より深く知りたい方は、本書を取っ掛かりにして、色々探してみてください。