90年代のV系バンドを旬なV系バンドがカバァするコンピレーションカバーアルバム
発売レーベルが契約しているNAYUTAWAVE RECORDSの点と同バンドVoから情報がいち早く公開されたことから仕掛け人は12012なのかな?
1.ピンク スパイダー/heidi.(hide with Spread Beaver)
弦楽器は割と忠実に演奏している反面、Drのシンバルはオカズが多くてかなり主張している。
Voが元々丁寧に真面目に唄う印象があって、その点は変わらず。
ヘビィというよりは骨太という表現が合っている気がする。
2.街/ドレミ團(SOPHIA)
特典のインタビューでも話からもわかるようにより思い入れの深い曲をカバァした彼ら。
音源からもその想いは伝わり、ドレミ團としてよりファンの一人としてアレンジした印象を受ける。
本来レトロな歌謡曲をコンセプトにしている彼らとは一味違った爽やかな楽曲に仕上がっている。
こういう方向性も良さそうだが、コンセプトが大きく変わるのでファンとしては複雑なところ。
それぐらい言わせるほど良い一曲に仕上がっている。
3.Melty Love/BugLug(SHAZNA)
期待値から言えば間違いなく今作のダークホースだろう。
元曲から大きくアレンジを変えてきて、あの独特の艶めかしさを払拭しポップに仕上がっている。
ただ、バンドらしさはしっかり確立していて爽やかなポップロックとしてすんなり聴ける。
特にAメロのGtのカッティングとデジタル音のセンスは秀逸◎
4.1/3の純情な感情/NoGoD(SHAMSHADE)
期待値が大きかったこともあり初聴は物足りない感じ。
何度も繰り返して聴いているうちに細かいフレーズとハイトーンで伸びのあるVoに惹かれていくいわゆるスルメ曲だ。
聴きやすさを生かしつつ、耳を凝らすと彼らの音楽の片鱗が見える。
ラストサビ後の伸び具合とエモ感のある歌声は何度聴いても気持ちがいい。
5.月下の夜想曲/D(MALICE MIZER)
元祖耽美派とも言える原曲には薔薇をコンセプトに掲げるDと相性抜群◎
そのままDのオリジナルと言っても通じそうなぐらい彼らは原曲を食っている。
確実な表現力と演奏力を持つ彼らがメジャーで精力的に活動していることはシーンのファンとして安心と喜びが大きい。
原曲の同期よりバンドサウンドの比率が高い点はカバァの聴きごたえがある。
6.STORM/少女-ロリヰタ-23区(LUNA SEA)
独特のタメが印象深いが1サビまでは割と原曲に近いアレンジ。
Gtフレーズをそのまま活かしていることが大きいだろう。
Gtソロ付近からBaがいい感じに暴れているので一番の山場である。
デジタル色はそこまで強くないがエッジの効いた仕上がりは彼ららしい。
ただバンドの楽曲、Voの歌声の性質からして『ROSIER』『TRUE BLUE』辺りをカバァした方が面白かったかもしれない。
7.紅/摩天楼オペラ(X JAPAN)
最も期待値の高いバンドの一つ。期待通りの出来でした。
X JAPANにはKeyがいないのでなんといってもそこが鍵となったわけだが、しっかり摩天楼オペラらしいアレンジに仕上がっている。
GtのフレーズをKeyに割り当てたのは個人的に成功だと感じる。
鼓膜から全身へシンフォニックメタルを感じ取ってほしい。
若干苦しそうに唄ってるように聴こえるが、彼らの楽曲を聴いてもらえればそれがVoの魅力だと気づいていただけるだろう。
8.With-you/DaizyStripper(La'cryma Christi)
まずDrのアレンジセンスに脱帽!
ド頭がサビから始まる遊び心も良い(個人的にはこれぐらい原曲を崩してくれる方が好みです)
疾走感をしっかり盛り込んだ彼らの音からははしっかりDaizyStripperを感じる。
Voの一番のウリのハイトーンボイスを活かしつつマイルドで壮大に歌い上げているのでV系の共通する独特な唄い方が苦手でもすんなり聴けるのではないだろうか?
Gtの音が原曲と違うので元の異国情緒溢れるイメージとは一味違うが万人がOKを出せる一曲ではないだろうか。
9.Winter, again/12012(GLAY)
90年代といえばGLAY派とラルク派に2分されることが多いが、彼らは間違いなくGLAYで育ったバンドだろう。
バラードからは特にルーツを感じるのでこの選曲はやはりと感じた。
曲に関しては全体を通してコンパクトにまとめている。
Voはもっと伸び伸び唄ってくれた方がバンドの良さが引き立つのになぁ。
原曲に限りなく近いアレンジなので正直物足りない感が否めない。
10.ロマンス/アンド(PENICILLIN)
異端時代のガゼットをルーツにしている印象が強い彼ら。
久々に聴いてみると確実にアンドの音を確立してきている。
原曲よりヘヴィ&ダウナーなアレンジで疾走感よりはグルーヴ感を楽しみたい。
キーを下げて楽器隊の音と合わせているのは個人的にはアリ。
高音から低音に行くとパッとしなくなることがあるがこの曲に関しては彼らを際立たせる要因に一役買っている。
11.S.O.S ロマンティック/Mix Speaker's, Inc.(CASCADE )
CASCADEという唯一無二なバンドを唯一無二の存在感を放つMSIがカバーする。
一番楽曲のイメージを形作るゆらめくようなGtの音を完全に変えているので全く違う曲に聴こえる。
ダークメルヘンの世界へようこそと言わんばかりの遊び心。
この辺りの表現は異端児であり続けたベテランの力量だろう。
聴きこむうちにクセになります。中毒性強し。
12.ENDLESS LOVE/LOST ASH(D-SHADE)
全バンド中一番若手の彼ら。
恐らくこの曲で初めて触れる方も多いだろう。
ロケットのような超疾走とキラキラ感は今曲でもしっかり活かされているので、興味が湧いたならぜひ他の曲にも手を伸ばしてみると良い。
ドライブをしながら聴いてるとアクセルをベタ踏みしたくなる。
伸びしろのあるバンドなので今年が飛躍の一年になることになるだろう。
13.Schweinの椅子/MERRY(Dir en grey)
Dirを敬愛していることで有名なMERRYはやはりといったところ。
ただ、アルバム曲のSchweinの椅子を選んでくる部分がファンをわかってるなぁ。
レコード会社の移籍をしてからモダン歌謡曲からヘヴィダークネスな楽曲を多く出している流れもあってのことか。
最近はこういうグロさの強い曲も少なくなったので貴重な一曲になるだろう。
アレンジとしてはさすがMERRY、しっかり自分たちの音楽にしています。
サビ前の『痛みを知れ〜』の部分は一番MERRYらしい。
14.JUPITER/DuelJewel(BUCK-TICK)
玄人は玄人を好むと言わんばかりの選曲。
元が非常に難しい曲なのに良くさばいたなと思う。
派手な曲が多いので影に隠れがちだけどしっとり聴くと味がにじみ出してきそうです。
演奏力はかなり高いので地道でも長くシーンに残ってほしいバンドです。
15.夢より素敵な/DOGinTheパラレルワールドオーケストラ(Raphael)
インタビューでも仰っていましたが、賛否両論あると思います。
10年経っても思い入れている人が多いバンドなのです。
曲的にはノリがよくポップなので誰が聴いても幸せな気分になれるのではないでしょうか。
この曲に関しては原曲を崩さないでいてくれて良かった。
ボーカルスタイルがかなり違うのですがこちらの方がクセなくサクッと聴けそう。
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1曲ずつ書いたらとんでもなく長くなってしまった。。
カバーする側もされる側も全て好きなバンドなんて二度とないと思うので情報が解禁された時は胸躍りました。
多くの人が聴くことを想定してか全体的に音の一つ一つが綺麗にパッケージされているように感じます。
これをきっかけに一曲でも興味を持ってくれたらV系シーン全体を愛している自分も嬉しく思います。
稚拙な文章ですが最後まで読んでいただきありがとうございました。