ギャルバンとはなんともくすぐったい響き。Charaとちわきまゆみが口火を切ったこのMMはそれぞれ経験のない楽器を担当するという条件付き。CharaとYUKIがツイン・ドラムなんて発想ができるのが女の子っぽくて楽しい。しかし、結成したはいいが各自多忙の身。リハーサルもままならなかったらしいが、こうしてアルバムを完成させてしまった。先行シングルの「スーハー」はかなりパンキッシュな曲だったが、アルバムはさすがこのメンバー、カラフルな曲が並ぶ。女優の伊藤歩も初めてのボーカルとは思えない度胸と勘の良さで、お姉さま方の変幻自在な曲を見事に歌いこなしている。彼女に色がついてなかったことが、結果、新鮮な衝撃を与えることになったと言えるだろう。
一人ひとりが強烈な個性の持ち主というバランスはバンドには危うい要素が伴うものだが、先輩メンバーが演奏に徹したことでまとまりが生まれている。慣れないパートをやるという互いに同じ条件が平等なバランスになっているのだ。また、初期衝動をキープしているかのような熱気をはらんだ曲と演奏はパーマネントなバンドにはない魅力。こう言ってはなんだが、初々しい無垢なものがアルバム全体からほとばしっているのだ。極めて女の子体質の強い5人の"好き"をパワーにした音だと思う。
ただし、ソング・ライティングのスキルはこのメンバーだもの、新人ちゃんとはワケが違う。が、この自由度には胸がすくような爽快感があるのは確か。ガールズ・パワーはダテじゃない。