毎号楽しみにしている唯一の雑誌です。
相変わらずの充実した内容で、読み応えがありました!中でも今号、私が特に嬉しかった作品について書かせていただきます。
まず、巻末に、なんとなんと、奈良千春さんの「105号室の犬」が!実にvol.31に掲載以来の登場です。「連載」なのにこの間隔の開きっぷりが、「あぁ、『CRAFT』なんだなぁ」と感慨深いです。というのも、最近毎号のようにレビューに書かせていただいてしつこいとは自覚していますが、この、「作家さんが描きたいものを描きたいときに」というような自由っぷりが、『CRAFT』の良い点だと思っているからです。イージーすぎる、と言えなくもないのかもしれませんが、義務として押し付けないというか、ビジネスライクにならない姿勢が、結果として私たちが良いものを読ませてもらうことに繋がっているのだ、と『CRAFT』を読むたびに感じますので。
ともあれ、奈良さんの絵柄のクールかつセクシーな魅力に挿絵を通じてファンになっていらっしゃる方々はたくさんいるかと思いますが、絵柄に似合うクールでワイルドでセクシーな雰囲気の漫画です。
それから、大好きな大好きな藤たまきさんの漫画も、やっぱりとても素敵です。どうして藤たまきさんは、こんなに綺麗で透明で、せつない空気を醸し出せるのでしょう!藤たまきさんの生み出す世界に、今回も感動しました。優しい雰囲気に満ちていて、続きがとても楽しみです。本当に、藤たまきさんの感性の素晴らしさに、いつも脱帽しています。ことばの感覚もものすごく美しくて、キラキラしているのです。
紺野キタさんの作品の中でも、田園少年もの(と勝手に分類してみました)がとりわけ好きなのですが、今回まさに、田園の少年たちの「恋」未満のようなかわいくてくすぐったくて、青春そのもののような読み切りが載っていて、とても嬉しかったです!
ほか、奥山ぷくさんの描く少年も可愛いなぁーとにこにこしながら読みましたし、古街キッカさんや雁須磨子さん、そして宮城とおこさんや木下けいこさんの連載もますます盛り上がってきていて目が離せません。
とっさに思いつくままに挙げましたが、今号も、他にもたくさんの素敵な漫画がぎっしりです。本当に、おすすめの漫画雑誌です。