『CRAFT』は、採算度外視で作られているのだろうなぁ、と前々から感じていましたが、今回はそれが確信に変わりました!
季刊で、内容重視で(つまり、「売れそう」な軽々しいお話ではなくて、作者さんが描きたいもの又は編集者さんが読みたいもの、を存分に描くことを最重要視しているような作品ばかりなのです。だから、とっても読み応えがあって、ありふれたお話がひとつもなくて、そんじょそこらにはない作品揃いです)…というだけでも、採算を考えていたらこうはならないだろうなぁ、と思っていたのですが、今回まず驚くのはその分厚さ!
既刊の号もいろいろと揃えていくにつれて、毎号値段は同じなのに、厚みにはばらつきがあるなぁとは思っていて、そこもまた、利益にこだわっていない感じで好ましく思っていたのですが、今号は、たぶん、史上最高に分厚いと思います!
1月19日の発売日を心待ちにしていて、喜び勇んで書店へ行って、手にとって…。
あまりのずっしりさにびっくりしました。大サービス!です。
そして中身も、もちろん充実しています。
巻頭は、大好きな「セブンデイズ」!前回(も)、ものすごく気になる終わり方をしていただけに、気になって気になって仕方がなかったのですが、今号も、読みながらすごくドキドキしました。緊張、と言った方が良いくらいです。読者であるはずの私も、弓弦さんがどう出るのか、どんなことを考えているのか、彼の一挙手一投足に緊張して、芹生くんの心の緊張感が痛いほど良く分かりました。内容は書けませんが、今回のお話も、とっても素敵でした!なんと最終回ということで、それはとても寂しいのですが、きれいで、透明感のある二人を見守ってこられて幸せでした。長ーい「一週間」でしたが、ゆっくりと彼らの一週間を見せていただけて、何度もドキドキや照れくさいような恋の感覚を感じさせていただいて、とても嬉しい日々でした。
ほか、宮城とおこさん・木下けいこさん・天禅桃子さん・古街キッカさん・雁須磨子さん等々…たくさんの人気作家さんが大集結で、どの作品も内容がしっかりとしていて読んでいて夢中になるものばかりです。特に、ヨネダコウさんの「寄る辺無き者」の第二話と、紺野キタさんの「オリーヴの小枝」が個人的には大好きです。昨日購入して、どれも二度読み・三度読みをして楽しんでいますが、中でもやはり、「セブンデイズ」とこの二作は、より何度も読み返してしまいます。
他、どの作品もすてきで、本当は一作一作の感想を書きたいくらいですが、我ながらくどいと思うので、自重します。
切なくて、愛しくて、とおりいっぺんでない物語を読みたい方々に、心よりお勧めしたい雑誌です。