ファースト・アルバムで、昭和40年代のカヴァー曲を織り交ぜながら、昭和40年代風の「新しい歌謡曲」を聴かせてくれたO’sのこのセカンド・アルバムは、冒頭の「涙がこぼれたら」以外は全て、昭和40年代から昭和50年にかけてヒットした歌謡曲の名曲のカヴァーという構成になっている。
私のような、昭和40年代から昭和50年代にかけての歌謡曲黄金時代を懐かしみ、当時のカヴァー曲をこよなく愛聴する者にとっては、O’sの心が癒されるような美しいハーモニーと確かな歌唱力で、当時の名曲に触れることができるこうした企画盤の発売は、まさに、嬉しい限りだ。
さて、私は、カヴァー曲については、「4」と「7」を除き、手持ちの原曲のCDと、一曲一曲、聴き比べながら聴いてみたのだが、いずれの曲も、素直で癖のないストレートなノン・ヴィブラート唱法でありながら、情感にも不足するところがないという、彼女らの持ち味を存分に発揮し、原曲の歌手に負けない歌唱を聴かせている。特に、「白い色は恋人の色」、「手紙」、「小指の想い出」は、原曲の歌手よりも、いい雰囲気を醸し出して歌っているといっても過言ではないだろう。
ただ、このうち、「白い色は恋人の色」は、ファースト・アルバムにも納められており、聴き比べてみても、音源は同じのようだ。たしかに、この曲は、もともとがデュオ用の曲で、彼女らにも最も合った曲であるだけに、最も上手く歌いこなしており、このアルバムにもぜひ入れたいという気持ちはわかるのだが、このアルバムを買った人の多くは、ファースト・アルバムも買っているわけであり、「何も、同じカヴァー曲、それも、同じ音源のものを入れなくても」と思ったのは、私だけではないだろう。