これはよいです。制作者側の愛が感じられる仕様になっており、価格設定も妥当です。
第一期の最終回スペシャル放送でのみ使用された「瞳ノ翼」を含む、全9曲のOP、EDが収録されています。黒石ひとみさんによる挿入歌などは入っていません。1クール分毎に入るC.C. のモノローグは、TV放送の冒頭で流れた物を意識しつつのオリジナル版です。CDを最初から最後まで聞くと物語仕立てのようになります。歌詞もブックレットになっていて、主題歌に対する監督の思い入れが1クール毎に語られています。
DVDは、OP、EDの映像がマイナーチェンジ版や最終回Ver.なども含めて収録されています。TV放映された物はこれで全てのはずです。全てノンクレジット(キャストなどの字幕なし)です。
CDとDVDが収納されているデジパック仕様(丈夫な紙製の台紙に、プラスチック製のトレイが接着されているタイプ)のケース二つには、OPの映像で瞬間的に映し出されていたキャラクターの身長設定の絵が描かれています。これはキャラクターの絵自体も綺麗な上に、背景に身長を示すラインが引かれていて、設定資料としても興味深いです。
あとはストーリーガイド、ミニ画集のようなカードセット、「regret messages」と名づけられたブックレット。
特に予想外の物でおもしろかったのが、「regret messages」と名づけられたブックレット。「ゼロ・レクイエム」後の登場人物達の心境が詩や対話の形で表現されているのですが、それぞれに主題歌と同じタイトルがつけられており、対応する主題歌の歌詞と上手く絡めてあります。最後まで「一般人」であり続け、ストーリーの中枢に近づく事を許されなかったリヴァルが、それでもそのポジションから真実に近づいていた事に驚かされました。V.V.とシャルルの互いを想う独白には二人の弱く優しい側面が見え、 C.C.の「わが臈たし悪の華」は絶品です。
ストーリーガイドも、起こった出来事をまくし立てるように並べ立てただけの読みにくい物ではなく、小説のように読み耽れるほど、読み物としての完成度が高いです。
細部に至るまで妥協なく、「コードギアス」とそのファンを愛している人達によって作られた事がわかる逸品です。