本書は、Movable Type 5を利用したサイト作りを行うためのノウハウをコンパクトかつ緻密にまとめた一冊です。
特に、小規模店舗規模のウェブサイトをMovable Type 5で作るためのノウハウがこの一冊に
ギュッと押し込まれている実用的な文献です。
MT4までと違いMT5はサイト全体をMovable Typeで作り上げるイメージを強く押し出されています。
MT5はCMSとしてのMovable Typeをより全面に押し出した作りとなっています。
本書は、そのタイトルからも分かる様に、サイト全体をMT5で作り上げると言うコンセプトが
全面に押し出されている文献だと言えます。
MT4.1向けに書かれた「CMSとして使うMovable Typeガイドブック」の後続書と言う位置づけであろうと思いますが、
MT5の登場により本書のタイトルもより現実的な物になった様に思えます。
その目的からも、これから自社のサイトを立ち上げようとされている方や、
CMSとしてのMT5に期待されている様な方を対象として書かれて居る印象を強く受けます。
管理画面周りの解説が丁寧で、多少の知識がある方であれば、この文献の解説だけで
MT5の管理画面を使いこなす事は可能になるでしょう。また、カスタムフィールドの解説が
非常に丁寧に書かれていて、本書がCMSとしてのMTを強く意識している事が印象づけられます。
カスタマイズの基礎知識となる、テンプレートとアーカイブマッピングの関係や
テーマとスタイルの関係を図表を交えて解説しています。その解説は実用色を強く意識している印象を受け
好感触が持てます。変数周りに多くのページ数を割いている事も、実用性を高める工夫となっている様に思えます。
後半は、事例をサイト構築の事例を示しています。
・ECサイト
・コミュニケーションサイト
・ECサイトの携帯電話対応化
・コミュニケーションサイトのiPhoneサイト対応化
特に目を引くのがECサイトとコミュニケーションサイトの事例です。
どちらも、インストール直後のMT5から事例のサイトを作成するまでの手順を丁寧に解説しています。
どの様に設計を行い、画面のどこをカスタムフィールドで対応させ、どの様にテンプレートに修正を加えて行くか、
全体的に分かりやすい構成でまとめ上げられています。
普段から、MTを利用してサイト作りをしている人でも一見の価値がありそうです。
コミュニケーション機能についても、具体的なサイト作成まで解説されている文献は少なく非常に実用的です。
ECサイトの携帯電話対応化, コミュニケーションサイトのiPhoneサイト対応化も現代のサイト事情に基づいた
内容になっていて非常に勉強になります。特に、iPhone向けサイトをMTで構成する手順は一気に
読み上げてしまうほどの面白さがありました。
始めにも書いた通り、特に業務用のサイトをこれから構築しようと考えている方には特にお薦めしたい文献となっています。
MT5を個人向けサイトで利用されている方は少ないとは思いますが、MT5で実用的なサイト作りを学びたい方には
良い文献となるでしょう。実に実用的な一冊と言えます。
MT5でサイト作りを行うなら外す事のできない一冊と言って良いでしょう。