ひたすらプリシラの強さに圧倒される巻です。 ただ、それだけに気を取られて欲しくない見所がいくつかあります。
クレアが覚醒できない理由「ジーンの楔」に対して否定的になりがちですが、かつてジーンが覚醒したときのエピソードや北の戦乱でのジーンの死を伏線と考えれば、じゅうぶんクレアが覚醒できない理由として成立すると思います。
ラキがルシエラ・ラファエラ融合体の射出物に貫かれながら侵食されない理由が本当に精神力なのだとしたら、そこでまたクレアとラキが深く繋がる要因が発生します。
良い方向に考えすぎかもしれませんが、もしかしたら大きなくくりの伏線なのかもしれません。
あと、もっと注目していただきたいのがユマの活躍。
北の戦乱で生き延びた戦士の中で最も能力が劣り、足手まといになるユマ。
個人的にはダメダメなユマがかわいくて仕方ないんですが、そんな彼女が本当に頑張っています。
常にみんなの後ろをくっついて歩いてきた彼女が、生きることを諦めかけたシンシアを叱り飛ばし、再生能力を身につけ、1人で覚醒者の群れに立ち向かおうとする。
成長した姿を仲間に見て欲しかった、最期にみんなの顔を見たかったと、笑いながら涙を流す様子にはこちらまでウルウルきました。
驚異的な強さを見せつけるプリシラに引いてしまいがちですが、どうかその他のキャラの活躍も見落とさないで欲しい、そんな18巻です。
それにしてもこの作者さんが描かれる女性の裸はとてもキレイですね。
カバー内側のイラストを毎回楽しみにしてますが、今回も美しかったです。