本書は5章からなり、各章において執筆者が異なる。1章『総論・CIOに求められる機能と役割』と
2章『効果を創出する』は参考となる箇所が多く、巻末の参考文献リストも役に立つ。3章・4章は
本書が2007年の出版ということもあり、Web 2.0や内部統制など当時の世相を反映したもので
2010年の流行となっている『クラウド』や『IFRS』を視野に入れた記述は見られない。
5章はコンサルタントによる典型的な抽象論とも言うべき内容にとどまり、巻末の参考文献の
少なさもそれを反映している。また、4章『リスクを軽減する』が容量的に軽視されているように思え、昨今の
情報流出対策などに触れられていないことが気にかかる。そういう意味でこの本は『旬』を過ぎている。
本書は価格がそれほど高くもなく、内容のつまみ食いになることを覚悟の上であれば役に立つと思われる。