以前、何かの本で読んだのだが、二葉さんだったか淀川さんだったか、この映画のタイトルについて、「お洒落のオンパレード」で「シャレード」と正に洒落ていたのを思い出した。現代に於いて、この時代のGIVENCHYが繰り広げる世界観は、実に華やかなものである。
勿論、ヘップバーンとケイリー・グラントの会話も実に洒落ている。グラントの人を食った口調、ヘップバーンのとぼけた可愛らしさ。全てが、確かにこの映画のタイトルが「お洒落のオンパレード」であるような気がする。
実際、この映画がよくヒッチコック作品と比較されたり模倣だと言われたりしているが、手法、技法、共にサスペンスとして当時から既に定着していたものであり、むしろ、ケイリー・グラントの演じる謎の人物の正体を目眩ます為に過去に出演したヒッチコック作品がダシに使われているのではないだろうか。
軽妙な台詞回しや、スリルの中にあって妙におっとりと構えた登場人物の表情豊かなキャラクターは、ヒッチコック作品には見られないものだ。
この映画を何度見ても飽きないのは、見る度に新しい発見があるからだろう。パリの街並みも、古い都市だけあって現代でも味わえる所が多い。見れば見るほど、好きになる。味わいの深い映画。それがシャレードである。