非常に地味な印象ですが、逆にそれで真面目な良書なのではないかと期待して買ってみましたが、当たりだったと思います。有りそうで無かった真面目で親切なアドリブ入門書というところでしょうか。
特に目新しいことが書いてあるわけじゃないのですが、この本のようにアドリブができるようになるための必要最低限の情報やコツをコンパクトにまとめた教則というのは有りそうで無かったように思います。
多くの教則本は、ジャズギター初心者には「足りない」(フレーズを覚えておしまいの「なんちゃって」系)ものと「過ぎる」(情報が多すぎたり要求する技術が高すぎて最後までやり通すのが難しい)ものが多いですが、この本は「ちょうどいい」という感じです。ジャズギターをやろうとする人にも、何故かラクしようとし過ぎて失敗する人と逆に張り切りすぎて挫折する人が多いと思います。私は両方経験しました (^-^;)。 需要が両極端だから供給(教則本)も両極端になるんですかね?
この教則では、スケールはメジャー、メロディックマイナー、オルタードの3つしか使われてません。そこにコードアルペジオを加えてジャズっぽく弾くコツの説明があり、マイナスワンも利用しながら練習できるように構成されていて、これ一冊やれば凄いアドリブが自由自在に弾けるようになるというものではありませんが、無理なくアドリブの取り方を習得できるように配慮されていると思います。
という訳で、この教則は着実にマスターしたい初心者の第一歩としては最適だと思います。
私も未だ途中ですが、つたないフレーズでもとりあえずジャズのアドリブをとるということの喜びを味合せてもらいました。ここから今後どんどん発展させていけるのではないかと期待してます。
課題曲が少ない(3曲)など足りないと思うところも有りますが、著者の方の意図が必要最小限に絞るということであろうと推測し、また少なくとも私にはかなり効果的だったので感謝の意をこめて星5つにしておきます。