長年、アメリカ社会の現場にいて、現在、日本で英語教育に携わっている私からの意見ですが、この本は非常に理にかなっている本であり、どうして今までこのような本が出なかったのか不思議なほどに感じます。
長年の経験と英語教育の理論(脳科学を含め)から、私が初心者から中級者レベルの学習テキストとしてみる点は、常にこのような「いかにイメージをしやすいか」という点です。 この本の素晴らしいところは写真をふんだんに使っており、使われている単語が生きている英語という点にあります。 写真から単語を直接イメージできるということは、日本語を介するプロセスを省くことができます。 つまり、単語帳を丸暗記して日本語から英語を覚えていくことは真ん中に一つ無駄なプロセスを挟んでいるのです。 単語を音で聞き(音読し)、その単語のイメージを頭の中で瞬時に描けるかどうかが最も重要であり、それがセンテンスとなって、理解へとつながるのです。 センテンスという部分はチャンクを覚えていく必要がありますが、それもイメージできるかが非常に重要な点で、この本はテーマごとに会話文も挿入されており、英語学習に絶対的に必要な音声(CD)も付いています。 そういった意味では、この本は非常に読みやすく、そして、かつ合理的な本だと言えます。
事細かな理論や、簡単な学習例が少し載っているだけ本は本屋さんにあふれています。 しかし、この本ほど、読みやすく、実用的な本はいままで無かったんではないかと感じました。 勿論、この本にも弱点があり、学習者対象は初心者から中級者レベルかなあと思いますが、少なくともこの本をぺらっとめくって、知らないことがあるのであれば、まずはこの本を完璧にするのが先決だと思います。 何度も言いますが、単語をイメージできるかどうかで、英語を使いこなせるようになる習熟スピードが大きく変わるのです。 これは、私の教えている生徒を見ていても結果として出ています。
TOEICなどの試験をこれから受けたい方や、今までに海外赴任の経験が無く、ビジネス英語を勉強していきたい方には特にお勧めの本です。