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5つ星のうち 5.0
原歌尊重、組曲とする発想が新鮮,
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レビュー対象商品: CDブック ふるさとの山に向ひて (単行本)
これまで啄木の歌は、朗読で親しまれるとともに、歌唱として名歌は歌われてきた。
今回、新井満作曲「ふるさとの山に向ひて」が深夜便で放送されるようになった。啄木歌享受史からすれば、画期的なことにちがいない。誰がこの平凡で、非凡なことを思いつくであろうか。「千の風になって」の張本人にして初めてできることかと思う。啄木の原歌を改変せず、繰り返しはあっても、そのまま歌って組曲にまとめているところが偉い。ご自身が歌っているが、歌が上手とは思えない。あなたの発想と啄木歌尊重の純粋性を買いたい。 組曲は「ふるさとの山に向かひて」「一握の砂」「啄木さすらい」「啄木慕情」「東京銀座午前二時」の各曲数首の歌が選ばれている。第1章「ふるさとの山に向ひて」は、次の4首で、3・4首目を繰り返し歌い、部分的にもリフレインの効果をねらっている。とにかく、一字一句も付け足したり、省いたりしていないところがいい。啄木はこれならば、歌うことを許してくれるであろう。原歌尊重精神は、文学者として守るべき倫理であろうから…以下4首をうまく有機的にセットしたところも是としたい。深夜便で4〜6月連続放送しているので、いつでも聴くことができる。 ふるさとの山に向ひて言ふことなしふるさとの山はありがたきかな やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに かにかくに渋民村は恋しかりおもひでの山おもひでの川 ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく
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