心身症の全身疼痛が辛くて、どうにかリラックスできる方法がないか探している時に見つけました。
他のレビュアー様も書いておられますが、本書は立原啓裕氏の前著「自律神経安定法」の続編です。
どちらを購入しようか迷いましたが、「前著よりこちらの方が安い」「CDもついてるからいいや」という安易な理由から本書を選びました。
前著「自律神経安定法」を未読なので、詳しい内容の比較はできませんが、本書の内容をかいつまんで。
全体的に、「潜在意識に働きかけて、どのように願望をかなえるか?」といった自己啓発色が濃い内容です。心の病への認知療法的なこともちゃんと書かれています。
サクッと読めちゃう内容。ですので、立原氏がどうやって心の病を克服したかの体験談に興味のある方は、前著の方がオススメかもしれません。
むしろ付属CDの方に期待していたので、それはそれで良かったのですが、こちらをまず聴いて驚きました。
内容は、シュルツの有名な「自律訓練法」を、立原氏が「改良」した自己暗示法です。
シュルツの自律訓練法は、全部で第6公式までありますが、こちらはその内の第2公式までを扱い、トータル27分です。
第2公式までとはいえ、導入の軽いストレッチ的身体動作(気持良し)から深い他者催眠、さらに消去動作までの全てが完璧にこなせ、なかなかユニークだと思いました。
立原氏=「探偵ナイトスクープ」のイメージしか無かったので、導入時の語り口が「あれっ?この立原さんちょっぴりオカマっぽい(笑)」と正直少し違和感があったのですが、さすがは「劇団四季」出身者。
あんな風に「おも〜〜〜〜〜〜い」と言われたら、腕も足も重くならない方が無理なんじゃないか。それ位、抑揚や間合いが「絶品」です。引きずり込まれました。
「うわわわ、もう、やめてくれ」と思ってしまう程、腕が本当に重くなりました(でも、意識はハッキリしていて、ちゃんと「もうやめて」と思っているんです)。
我流で自律訓練法をやっていてもこうはならなかったです。また、正式に第6公式までマスターする前に挫折していたと思います。
とにかく付属CDの内容はとても素晴しいです。有無を言わさず暗示に引き込んでくれそうな勢い、頼もしいです。
後日、明け方の身体疼痛のきつい時にやってみた時には残念ながら痛みで集中できませんでした。こんな風に、コンディションの違いで効果にばらつきはあると思いますが、
このCDで練習して手脚の重温感をマスターする方が、自律訓練法を独学で第6公式まで頑張るよりずっと効率的だと思います。専門家の指導は、こんなに安価では受けられませんしね。
ただ、こつこつ毎日、気長に練習する必要はありそうです(27分あれば充分なんですが)。
それでも、独学が難しい自律訓練法をきちんと身につける為の「足がかり」に必ずやなってくれると思いますので、ご興味のある方は是非。