これは入門書のようなスタンスで書かれていて前編カラーの写真や絵図、それに4コマ漫画などがふんだんに使用されているので見るだけで楽しいです。
しかし取り上げられているエピソードなどはピアニストならではの視点で深い洞察に基づいており、いままでのショパン本とは違い新鮮な驚きがあります。
仲道郁代さんはNHKの初心者でも弾けるショパン講座など大変奥深く難しいことを、初心者でもわかるように話そうとされていて、演奏家としてだけでなく
教育者としての資質にも大変優れた方だと思います。この本の中にはそんな仲道さんの思いがいっぱい詰まっていますのでそういった魅力もあります。
CDの演奏も秀逸で当然本と対応していますので、知らない曲があったとしてもCDを聴けばすぐに確認できます。まさに至れり尽くせりという感じです。
クラッシク初心者やショパン初心者からこれまでのショパン本では満足できない上級者まで興味深くそして充分に楽しめる本だと思います。