特徴は三点あります。ひとつめは物語と役柄が図解されていることです。有名アリアが物語の場面と役柄と図(イラストは橋本金夢・千原櫻子)で示されています。ふたつめは公演写真がスカラ座のものが多いということです。初演のポスターや衣装、楽譜なども紹介されています(ただちょっと小さい)。みっつめは付属CDの音源が東芝EMIだということです。アリアのさわりしか収録されていない場合も多いのですが、カラスやシュワルツコップ、ルードウィッヒ、スコット、グルベローヴァ、ロス・アンヘレス、デセイ、クラウス、コレッリ、ライモンディなど、きら星のような名歌手が登場します。ゴッピの「私は町のなんでも屋」を初めて聞きました。しかし、80分に34曲もつめこまれていますから途中で突然終わって「あれッ」と思っていると次の曲が始まるという具合ですが・・・それを承知で聞くしかないですね。
取り上げられたオペラは『オルフェオ』(1607)から『ヴォツェック』(1925)まで上演回数の多い50作品。堀内修(13作)、石戸谷結子(12作)、水谷彰良(10作)、清水孝(9作)、吉羽尋子(6作)が担当。データ欄は北原遼一、補項は水谷+彩原一乃で執筆しています。