椿屋四重奏、音源としては昨年のベスト以来の発表、ニュー・アルバム「CARNIVAL」。
これはファンにとっては賛否が分かれるかもしれない、
大胆なる変化を遂げた作品である。
と、いっても根本的な部分は変わってないと思うが。
まず音が軽やかになっている。 とてもラフだ。
今までのバッキバキのアンサンブルとは違う、聴きやすくて軽快、サクッとしたロックサウンドを響かせている。全体的に乾いている。
んで、ロックという概念からも自由になって様々なタイプの楽曲をこなすようになった。
4人の担当楽器以外の音が入ってくる曲も多い。
最後の曲などはほぼピアノ弾き語り(!)という新境地に果敢に挑戦している。
3曲目の「CRAZY ABOUT YOU」は椿屋とは思えぬ陽性のメロディーが胸を突くウキウキするようなポップ・ロックチューンになってたり
「スピード」ではART-SCHOOLを彷彿させるオルタナ・ロックを響かせている。
配信で発表されていた「シンデレラ」なんかは、はっきりって今までにはなかった曲だ。音も詞も何もかもシンプルで、
流れるようなメロディが実に美しい。 女性になりきってるかのように歌う中田裕二のボーカリゼイションも面白い。
個人的には「シアトリカル」「LOVE CREATURES」「フィナーレ」の煮えたぎるロック3連発が特にたまらなかった。
ソングライティングの面では今までで1番幅が広い。
この変化作をどう捉えるかは、いってしまえばそれぞれの感性によるが
椿屋は変化を恐れないバンドであるという事実がまずある。 実際、今までのアルバムはどれも感触が違う。
「こういうのも面白いんじゃない?」と受け入れられれば吉だと思う。ただ音圧は今までと比べると低いので注意。
個人的にはかなり好き。