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シングル「冬のバラード」(これは非常にレベルの高い楽曲だが)以降、デジタルサウンドに転換していった彼らの曲作りにおいて、完全なデジタルサウンド導入作品となった1枚。かなりデジデジしているので、初期のヒット曲しか知らない人がいきなり聴いたら「これは何!?」かもしれないし、あくまでネオアコなFOVが好きな人には賛否両論だろう。実際、熱心なファンの間でも、リリース当時は物議をかもしたようだ。これはこれで、彼らの以前の曲作りとは矛盾していないと思ったのだが・・・。勿論、激しすぎず、歌詞にちゃんと意味のあるデジタルサウンドが好きな人には十分お勧めである。
FOVは、その後再びシングル曲ではアコースティックに一部回帰していたようだ。これが最後のアルバムになったことを考えると、このアルバムが出た頃にはまだまだやっていけると思っていただけに、解散は非常に残念。デジタルサウンドからまた模索し始めたあたりで、「これはちょっと危ないかも・・・」という予感のようなものはあった。
ともあれ、単純に、ネオアコと、節度あるデジタルサウンドの融合という点で、楽曲として非常に優れているのは確か。FOVらしいさわやかさや心地よさは健在だ。
4作目「ラブリー・ジャブリー」が表FOVの終着点だとすれば裏FOV的な色彩が強い。しかし曲作りはしっかりとしており、クォリティーも決して低くは無い。FOVの売りの1つであるコーラスの美しさも健在だ。
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