Would you like to see this page in English? Click here.

この商品をお持ちですか? マーケットプレイスに出品する
CANARY(カナリア)
 
 

CANARY(カナリア) [大型本]

志賀 理江子
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

この本は現在お取り扱いできません。 在庫状況について



キャンペーンおよび追加情報


この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています


商品の説明

内容紹介

内外から最も注目される写真家のひとり、
志賀理江子の最新写真集。
『CANARY』は、オーストラリアでの滞在制作「The Golden Mirage」(2006)と、
仙台での滞在制作「角隠し」(2006)、さらにそれらを経た新作を多数収載。 志賀の作品がもつ、時間軸を宙吊りにするフィクション性や、
始源と予知がせめぎ合う神話性が、
一層のスケールと切実さを宿し、眼前にある。
地域の住民や光景を被写体とし、誰も知らない地図をつくり出すように、
潜り込み、遭遇し、現出する写真の時間。
アウト・オブ・コントロールの輝きの中に、生と死の激しい振幅があり、
くさびのように打ち込まれた性がある。
カナリア美しく謳うものにして、真っ先に毒を感知する生きものの名を冠したこの写真集は、
深い哀しみと祈りさえも湛え、
「媒体」の求心力と生々しさに満ちている。

レビュー

「ART iT」、2008/winter-spring
見てはいけないもの。

メルボルンの展覧会で初めて志賀理江子の写真に遭遇したとき、直感的にそう思った。
オーストラリアに滞在し、現地の人と交流しながら制作された都市の心象風景である。
にもかかわらず、明るい陽光の中で、ふと、ほの暗い霊が頭をもたげているような感覚があった。
レストランのテーブルに座る女性の顔をおおう無数の黒い染み。
巨大な動物の骨にもたれかかる裸の女性。
仙台で再び、志賀の写真と出会ったとき、見知らぬ日本の風景が展開していた。
黄緑の空とピンク色の廃屋。
羽毛が床に散乱する誰もいない室内。
オーストラリアよりもさらに暗い人工的な世界として仙台が切りとられていた。
本書は、主に2006年にオーストラリアと仙台において撮影された作品を収録した写真集である。

ありえない偶発的な夢のような風景は、デジタル処理による合成ではなく、
緻密につくられた現実の操作がもたらしたものだ。
また、ほとんどの画面には視界をぼやかすもやのようなものがかかっていたり、
水の斑点のようなものが存在していたりする。
つまり、写真を見るわれわれと被写体のあいだをさえぎる何かが映り込む。
これも実際には再撮影というアナログな手法を用いることで、
異なるレイヤーが追加されているのだと一応は説明可能だ。
しかし、現実→加工された現実→撮影→加工された写真→再撮影というメディアの変換の過程において、
おそらく志賀自身も予想しえなかったゴーストが忍び込んでいる。

いや、不気味なメディアのズレを通じて、その得体のしれない何かを召還するために、
彼女はおそろしく複雑な作業=儀式を遂行しているのだろう。
写真集において都市の固有性はいったん剥奪されている。
ここには仙台やブリスベンといった具体的な土地を示す視覚的な記号がない。
だが、現場で獲得した彼女固有の経験が、見てはいけない地霊を呼び込み、
局所的な写真を神話的な普遍性へと昇華している。

文 五十嵐太郎(建築史家、建築批評家)

登録情報

  • 大型本: 80ページ
  • 出版社: 赤々舎 (2008/2/14)
  • 言語 日本語, 英語
  • ISBN-10: 4903545210
  • ISBN-13: 978-4903545219
  • 発売日: 2008/2/14
  • 商品の寸法: 41.8 x 28 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 476,622位 (本のベストセラーを見る)
  •  カタログ情報、または画像について報告


この本のなか見!検索より (詳細はこちら
この本のサンプルページを閲覧する
おもて表紙 | 著作権 | 抜粋 | 裏表紙
この本の中身を閲覧する:

この商品を見た後に買っているのは?


この商品につけられているタグ

 (詳細)
タグをクリックすると、タグがつけられた商品、タグをつけた人が表示されます。※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら
 

 

カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
鮮烈なイメージを具体化した写真の連続に、ぐいぐいと引き込まれる。時としてめまいを起こしそうな拒絶反応を感じながらも、目をそらすことができない。全ての写真を見終わった後に、生と死の境を彷徨ってきたような感覚を感じる。写真をイマジネーションの発現方法と捉える者なら見るべき価値は大いにある。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By アジアの息吹 トップ1000レビュアー
冒頭から、決して美しいとは云えない世界が並ぶ。
悪夢、である。

人間の心の奥底の、暗い世界にある起こしてはいけない原初の欲望を
フィルムに焼きつけられ、突きつけられている気がする。

表紙の写真も、ソファに座った裸婦の横には
人よりも大きい動物の頭の骨が鎮座し、
題に「私の夫 My Husband」とある。

これは悪夢以外何者でもない。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
Amazonが確認した購入
衝撃を受けると共に、なぜこんなにも心に響く写真なのか考えさせられ、じっくり見ていたくなる写真集でした。
カナリアは、美術館で見て心に残りましたが、本で見ても変わらぬ衝撃を受けました。
このレビューは参考になりましたか?
カスタマーレビューの検索
この商品のカスタマーレビューだけを検索する

クチコミ

クチコミは、商品やカテゴリー、トピックについて他のお客様と語り合う場です。お買いものに役立つ情報交換ができます。
この商品のクチコミ一覧
内容・タイトル 返答 最新の投稿
まだクチコミはありません

複数のお客様との意見交換を通じて、お買い物にお役立てください。
新しいクチコミを作成する
タイトル:
最初の投稿:
サインインが必要です
 

クチコミを検索
すべてのクチコミを検索
   


リストマニア

リストを作成

関連商品を探す


同じキーワードの商品を探す




この本は、それぞれの上記のテーマに含まれています。

フィードバック