この資格は「技士」が取れるのだが、単なるトレースではなく、考察要素も盛り込まれている。操作ができる、というだけでは意味のないという社会の実情に沿った資格だと思える。この本は、過去の問題を図面問題集として掲載されているが、単なる線を引く、円を描くということではなく、部品や部屋、といった描く物を考える事を念頭に置いている。学校などで使用する教材としても、ボリュームも大きくなく適当なうえ、おかしな図面ではない。しかも粗さ記号など最新のJISの規格を忠実に追っている。こういう図面はあまり見あたらない。ただ残念なのは、問題集で終わっており、描画ノウハウまで記載されてはいないことだ。毎年出ているので、研修や授業の題材として利用する価値はあるだろう。