【ハロー、ギロチン】フィア−『道具のように、捨てないでやってくれ』
フィアが子犬を拾ってくる話。日常のちょっとした物語なのだがフィアの心境を吐露するセリフにグッとくる。
【日曜日はすとーきんぐ日和】サヴェレンティ
訳あって春亮とサヴェレンティがデートする話。これを尾行する娘がいるのはお約束だが、後半でちょっとした展開を迎える。
【はじめてのおまつり/A little reckoning day】このは−『わたしが過去何百年も見てきたような光景が起こるわけがない』
フィアも黒絵も活躍するが、やはりこのはの物語であろう。「デカパイ仮面」がイタくも痛快である。
【スクール☆ウォーズ〜人形原黒絵は退屈しない〜】黒絵−『人形は、呪うために使わんでほしい』
黒絵が春亮達の通う学校に侵入して繰り広げるドタバタ騒動。黒絵の真意にホロリとさせられる。黒絵(メイド服)を激写する漸音さんというオマケ付き。
【上野錐霞を懐かせる方法】いんちょーさん(書き下ろし)
もうね、コレ反則。いんちょーさんの設定だけでこの物語の勝利である。もぅストーリーはどーでもいい。それでも事件の顛末と帰宅後のいんちょーさんの2段オチは見事。
【とある出会いの死亡遊戯】黒絵&このは(書き下ろし)
黒絵が春亮宅やって来る過去話。この頃から黒絵の悪戯は始まっている。黒絵が『このさん』と呼び始めるきっかけが描かれている。
この作者は実に上手く短編を仕上げている。それは完全に独り歩きしている多彩なキャラ達に負うところも多いのだが、ドタバタなコメディを軸にドキドキ密着展開もふんだんに入れながらキャラ達の過去をさり気なく挿み込んで奥深いストーリーを展開させていている。そして今回も挿絵がモーレツにナイス!「よく解ってるネ」という可愛らしい挿絵が多い中でもP.241はカワイ過ぎてヤバ過ぎる!喜んで星5つ献上する素晴らしい短編集である。