◆op.10「カノポスの壺」
エジプト・カイロの考古学博物館で、殺した人間の臓器を奪うという猟奇事件が発生!
その時の流れ弾が、森羅の母・榊春菜博士が寄贈したアクセサリーを破損させてしまう。
犯人を捕まえるべく、森羅は七瀬とともに、エジプトに赴くのだが……。
古代エジプト人の特異な死世観が背景にある今回の事件。
彼らにはファラオが死後、「葦の平原」という天国で再生できるようにミイラにして弔う習慣があります。
ミイラは、天国に行けるかどうかの審判を受けるときに必要な心臓だけを残し、
すべての内臓が取り出され、「カノポスの壺」と呼ばれる容器に保存されます。
そうした故事をふまえ、死者の再生を目論んでいると思われる犯人は、
四つあるカノポスの壺のために四人の人間を殺すはずだと考える森羅。
しかし、たまたまエジプトに来ていた燈馬は、
「人の数を数え間違えないようにな」と忠告します。
果たして、その真意とは?