良書と呼ぶにふさわしい本である。
私は本書のプログラムで入力wavと出力wavを聴き比べ、その効果に驚き、
「どういう処理をしたらこんな音になるのか?」という好奇心から一気に読み終えてしまった。
本書で原理を読み解き、ソースコードで処理を追っていくことが楽しく
非常に充実した時間を過ごすことができたと思っている。
本書は主にサウンドエフェクトを中心にその原理とプログラミングを学べる内容となっている。
サウンドエフェクトの種類は20以上(エフェクトの種類は「Amazonなか見検索」で章構成を参照)
170ページ程度と薄く、内容が非常に濃い。
なにより文章が理路整然としているため頭に入りやすい。
本書を読み進めるためには、C言語の基本、高校数学程度の知識があれば十分だろう。
本書内で書かれているソースコードはサポートページでダウンロードでき、
エフェクト毎にコンパイル可能な状態で用意されている。
そのため、自前でコンパイルし、自身の耳で各エフェクトの効果を楽しむことができる。
知的好奇心が刺激され、なおかつそれを満たすだけの解説、ソースコードが用意されている
まさに良本であると言える。
〜参考〜
本書のソースはコンパイラ依存の少ないコードとなっているようなので、開発環境に限定されないだろう。
本書ではコンパイラにBorland C++ Compiler 5.5 を想定しているが他のコンパイラ
(Visual C++:若干のコード修正、HEWコンパイラ:コア部分のコードのみ)でも動作している。