19(ジューク)として活動していた岩瀬敬吾の、ソロになってからの3rdアルバム。
ソロになって以来、とにかく「自分だけの音楽」を模索していたように思える岩瀬敬
吾の、現時点での最高傑作といえるだろう。
19が解散してから五年が経つが、その間岩瀬敬吾はソロシンガーとして独自の音楽性を模索してきた。
もともとアルバムなどで、「19っぽくない」曲を作っていた敬吾。
音楽の方向性としてはやはり、19とはかなり異なっていたのだろう。
ソロになって自由に歌を作れるようになると、決して大衆向けとは言えない、彼独特の歌を歌うようになった。
UKロックの流れを汲む、と言われている、日本ではなじみの少ない感じの、ギターを前面に強調した曲調。
そして、抽象的と表現するべき極めて個性的な歌詞。
誰にでも受け入れられるという類のものではない。けれど、これこそが彼の本来の姿だ、と言える気がする。
なぜか耳に残るメロディラインと、頭の中に漠然としたイメージを湧き起こす歌詞は、唯一無二のものであると僕は思う。
敬吾の声は音域もあまり広くないし、最近の歌手の中では特に目立つ方ではないかもしれない。
でも彼が搾り出すように歌う声は、その独特なメロディや歌詞を200%引き出す。
ただ音の中に身を委ねるような感覚を味わいたい、という人にすごくおすすめ。