スティング「セイクレッド・ラブ」(2003)にも参加していたアヌーシュカ・シャンカールの2007年作品。4曲目でスティング、7曲目で異母姉ノラ・ジョーンズが参加している。(恥ずかしながら、僕はアヌーシュカのことを知るまでノラ・ジョーンズがラヴィ・シャンカールの娘だということを知らなかった。アヌーシュカを語る時はノラの異母妹だということが必ず触れられるのに比べ、ノラについてはシャンカール父子のことがそれ程語られないのは何故だろうか。)彼のファンも納得の如何にもな仕上がりのスティング参加曲に比べ、普段こういうワールド・ミュージックな曲を歌わないノラの参加曲は彼女のファンにも新鮮だろう。
エレクトロニカ&スペイシーなシンセと弦楽器を背景にアヌーシュカのシタールも冴えてるが、シタールが全面に出ているという訳でもない。ちょっと欧米向けの「ワールド・ミュージック」に寄り過ぎているような優等生臭がしないでもないのだが、ロンドンで生まれ育った彼女にはこの音のバランスが自然なのかもしれない。曲によってはマッシヴ・アタックあたりに通じるゆったりとしたクールさを纏っているが、彼らがアヌーシュカをプロデュースした一枚を聴いてみたい。