若き日のカルロス・クライバーが1972年12月にシュトゥットガルト放送響を指揮した
ボロディン交響曲第2番のステレオ・ライブ録音です(拍手はカットされています)。
とにかく曲の最初から最後までの27分23秒間、心地よい興奮を味わえます。第1楽章
は野性的・男性的な力強さで終始圧倒しますが、筋肉質かつ天衣無縫な颯爽とした演奏
です。第2楽章は軽やかさと重厚さが併存した、歌にあふれたスケルツォです。
第3楽章は非常にゆったりとした夢見るようなアンダンテ。クライバーの演奏に浸れば
よく、理屈は不要です。そして第4楽章は再び力強く躍動感にあふれたアレグロ。聞き手
の心にグイグイ迫って来ます。手に汗握るようなワクワクする演奏とはこのようなものの
ことを言うのでしょう。ぜひ一聴をお勧めします。
なお、余白には父であるエーリヒ・クライバーが1947年12月に同じ曲目をNBC交響楽団を
指揮したモノラル・ライブ録音が納められており、クライバー父子による同曲の競演が
楽しめます。