1964年10月31日、NYのフィルハーモニック・ホールで行われ、「ハロウィーン・コンサート」として知られた海賊盤でもおなじみの音源。時期としては4作目の"Another Side Of Bob Dylan"(64年6月9日録音、8月8日発表)の後で、5作目の"Bringing It All Back Home"(65年1月14,15日録音、3月22日発表)の前にあたる。(ちなみにフォーク・ファンからのブーイングを浴びたニューポート・フォーク・フェスティバルは65年7月。)
このコンサートはディランの生ギターのみで、歌や演奏も安定している。聴衆との関係は非常に親密で、ディランの語り掛けに対していちいち暖かく大きな反応がある。("I Don't Beleive You"では、延々と歌なしでギターを弾いたかと思うと、ぱたっと演奏をやめて「歌詞が分からない」「1番の歌詞はどうだったっけ?」というと客から答えがあったりする。)ほか、まだ未発表の5作目の曲も3曲歌っているのも興味深い。また最後の方でジョーン・バエズも飛び入りし、盛り上がるのも聴きどころ。
初心者に勧める内容ではないが(当然オリジナル・アルバムから聴くべきなので)、ファンには待望のオフィシャル化。
オリジナル・アルバムで歌詞を知っている人は輸入盤でもいいと思うけど、これまでの"Bootleg Series"は日本語の解説・対訳が結構良かったので、日本盤を敢えて勧めます。