ミシガン出身の6人組の3rd。レーベルは今や激情エモの巣窟となったEqual Vision。
高い演奏技術とメロウでドラマチックな曲展開が印象的なバンド。
スクリーモに分類されるサウンドだが他のスクリーモ勢とは一線を画しており、
凝った曲の構成や漂うゴス的雰囲気からゴシック・メタルのエモ/パンク・バージョンのように感じた。
前作はプログレッシブな要素が強かったように思うが、
今作はよりメロディに比重を置き厚みのあるギターサウンドが曲を引っ張る。
特筆すべきはキーボード。ピアノの乾いた調べが物哀しいメロディを奏で、
アルバム全体を繊細かつ荘厳な雰囲気に包んでいる。
アグレッシブなM-1,M-3,M-8,M-10,ピアノやキーボードが印象的なM-2,M-4,
変拍子とストリングスによるアレンジが秀逸なM-5,M-6,弾んだリズムがポップなM-7と
バラエティ豊かで粒ぞろいの楽曲が並ぶ。
なかでもハイライトはピアノ・バラードのM-9。繊細なピアノがやさしく奏でられ
抑えたヴォーカルが切ないメロディを歌い上げる。
バンドのポテンシャルが遺憾なく発揮された傑作になったと思う。