ジミ・ヘンドリックスの最後期のライヴ、ワイト島フェスティバル・・・。
アンプのトラブル、ハードスケジュールによるジミ自身の疲労、ドラマーの体調不良といった最悪な状況のなかで行われた公演だが、極限状態で音をひねり出しているからか、どの曲にも鬼気迫るものがあり、中でも"Red House"は特に秀逸の出来である。
このように、ライヴそのものの出来は素晴らしいものの、DVDの映像にはやや不満がある。
3曲映像が収録されていないのも勿論だが、それよりも問題なのは、パッと見では気付かないが、「映像が、演奏している曲とは異なる」部分が少なからずあるのだ。"Freedom"、"Message To Love"でも一部あるし、特に酷いのは"Ezy Ryder"で、曲のほぼ全てが"Machine Gun"、"In From The Storm"等の演奏シーンの組み合わせで、さも"Ezy Ryder"を演奏しているかのように見せているのである。
映像の権利の関係で収録できなかったのかも知れないが、こんな状態なら"Ezy Ryder"を収録する必要は無かったと思う。
また、ノーカット版と思っていた"Machine Gun"だが、ミッチのドラムソロが若干カットされていたのは残念だった・・・。(ちなみに本編の"Foxey Lady"のビリーのベースソロもカットされている・・・。単調すぎるという編集者の判断なのか?)
と、否定的な意見を書いたものの、CDは完全版だし、(但し"Midnight Lightning"はフェードアウトで終わっている・・・。)細かいところを気にせずに見る分にはDVDも十分な出来で、なによりCD、DVDのセットで、この値段というのはやはりお買い得です。