第一作の"Child Is Father To The Man"との大きな違いは、Al Kooperが抜けてDC Thomasがリードボーカルとして加入して、遊びの部分がなくなりよりR&Bっぽさが増して、バンド全体がソリッドにまとまったこと。(Randy Brecker:tpも一緒に抜けた。残念。)アルバム自体もよくプロデュースされていて、良い曲、良い演奏のてんこ盛り状態となっていて嬉しい。単なるロックぽさは影を潜め、基本にあるのはR&Bの逞しいビート。ベースのJim Filder,ドラムスのBobby Colombyのリズムセクションが見事だ。それに乗っかったホーンセクション、オルガンにパワフルなボーカル。鉄壁無敵のコンビネーションを誇るビッグバンドが誕生した。本作はそんな彼らの妥協を許さないユニットとしての絶頂期を捉えた名作。曲、歌唱、演奏、アレンジ、作曲のすべてが高い点で融合している。ジャズ云々よりもジャズプラスR&Bの融合という点で見事。これを成し遂げる原因となったのはDC Thomasのボーカルの力と高いアレンジ能力だ。
リマスターされた本盤は最高の音質でこのアンサンブルが聴けて素晴らしい。サンフランシスコでのライブ二曲がボーナストラックとして追加されている。出来はかなり荒々しくトーマスの喉の調子もあまり良くないようだ。面白いのはMCが、今晩の演奏はライブ録音されています、と言っているところ。だったら昔にライブLP作っておいてくれれば良かったのにね。