個人的には前作PdSの方が断然好みですね。未完成の感じは否めませんでしたが、過去からの流れの中で新たなスタイルに挑戦していることに好感を持てました。Farmerの作品の魅力は彼女の高音の歌声と、低音を強調したリズム系との対比にあると思います。これは初期から前作まで、音楽のスタイルを超えて一貫しており、Boutonatはこの点について初めから極めて意識的だったと思います。ところが、本アルバムではFarmerの歌声は悪くはないのですが、ドラムやベースが凡庸なポップス風のために彼女の歌声の魅力も激減しています。たとえばLeila、いい曲だとは思いますが、Farmerが歌う必要は全くない曲です(Dalidaなら似合っていたかもしれません)。また、英語の歌が入っているのも気に入りません。英米人にはつまらない歌を歌っているフランス人と思われるだけで、商業的にもうまくないし、Farmerの過去(と今後)の作品を広めるチャンスを減らすことにもなると思います。Boutonatさん、病気かなんかなんでしょうか?復活してください。