北欧が生んだ暗黒神「Opeth」による2001年発表の5枚目のアルバムです。前作「Still Life」あたりから大作主義を志向しはじめた彼らですが、彼らのテーマとも言えるデスメタルとプログレッシブロックとの鮮やかな融合にさらに磨きをかけ、よりクオリティーを高めてくれています。
デスメタルが作り出す醜悪な世界と中期クリムゾンにも通じるプログレッシブなアプローチとの対比は相変わらず見事。ミディアムテンポなリズムで展開されるアコースティカルなサウンドとジョン・ウェットンにも似たミカエル・オーカーフェルトのボーカルにゆったりと身を任せていると、一転してデスの醜悪な世界へと聴く者を陥れるジェットコースター的な手法は見事としか言いようがありません。鬼神のごとく叩きまくるマーティン・ロペスのドラミングも不安感を煽りまくります。デスの波状攻撃を一身に受けて「ああ、このままだと窒息しそう!」と根を上げる臨界点まで引っ張るだけ引っ張って、再び訪れる静寂の世界で得られる解放感とカタルシス。まるでパノラマのように広がる見事な展開に知らず知らずのうちにはまってしまうはずです。
デスメタルファンはもちろん、往年のプログレファンをも惹きつけてやまない底無しの才能と魅力を放つ彼ら。Opethの才能が凝縮されたベスト作品として強力推奨いたします。