ヴィクは、マーカスの死についての調査を彼の妹から依頼され、文化と世代の境界を越えて調査しはじめる。邸宅の屋根裏に16歳のキャサリン・バイヤール(彼女の祖父は、政治問題に関して怖いもの知らずの出版業者カルヴィンで、かつてヴィクのヒーローだった)にかくまわれていたアラブ系の学生ベンジは、何か関係があるのか。テロリストとの関係の有無にかかわらず、ベンジは危険にさらされているので、ヴィクは彼を見つけると、頑固だけれども思いやりのあるコミュニティーの地域社会活動家ルー神父に、9.11テロ以後の公式見解はともかく、彼をかくまってくれように頼む。さらに詳しく調べていくうちに、ヴィクは、カルヴィン・バイヤールに対する気がかりな疑惑に直面しなくてはならなくなる。そのころ、仕事でアフガニスタンにいる彼の愛人とおぼしきモレルは危険な状態におかれていた。パレツキーは、犠牲になる人は変わっても、人種差別はなくなるどころかいまだに根強く存在するということを読者に気づかせる。この傑作によって、著者は、私立探偵ものの第一人者としてさらなる信頼を得ることになるだろう。
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Readers love sleuth V.I. Warshawski. Now she returns in a novel of secrets and betrayals that stretch across four generations-from one of the most compelling writers in American crime fiction.
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あの9月11日以降のシカゴが舞台。シカゴ郊外の高級住宅街の無人の邸宅の庭園を調査中にヴィクは、黒人ジャーナリストの死体を発見するはめになる。この事件が、心ならずも彼女をして、現代のテロ戦争とテロリスト摘発という大義名分のもとに起きている市民への権利侵害と、50年前のマッカーシー旋風の「赤狩り」がややこしくからみあう事件とスキャンダルを解明させることになる。
ブルーカラーの家庭で生まれて育った独立独歩のアメリカ女ヴィクから見たシカゴを牛耳る上層階級の人々の生態と、彼らや彼女らへの反発や風刺も面白い。ヴィクの心意気と抵抗精神が横溢したユーモラスな語りの向こうアメリカに社会の階級と人種にまつわる差別の分断線が見える。現代のアメリカが生々しく描き出される。いいなあ!
ヴィクをいつも案じる隣人の老人と犬2匹に、ローティなどの友人たちも、みな元気だ。ヴィクが頑張っているから、私も愚痴言いながらもやろう!と思います。しかし、もう彼女も40代も終わり頃に差し掛かっているのだけど、タフだなあ。鬱屈すると何十マイルもジョギングしてるしなあ。
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