近年のアルマダ作品に馴染んでいる身からすると最初とても取っ付きにくいと感じました。
彼ら特有のファンクネスはずいぶんと影を潜めている印象で、キラキラな80's風味のシンセポップを上物に、ほぼ全曲にボーカルがついています。
曲の展開や構成もロックバンド然とした4分前後の歌モノ仕様です。
つまり反復やビートリズムの楽しみも薄れており、かといってアンセムになりそうなキラーチューンもなく、また、初期のようなダウナーなトリップ感に浸ろうにもチルアウト要素も足りない気がします。
盤全体の統一感は見事ですし一曲一曲もクールでカッコいいんですけど、ダンス界のトップアクト=グルーヴアルマダとしては圧倒的に訴求力がない…総じて、踊るに中途半端な印象が拭えません。
ホットチップやMGMTなどのニューレイブ周辺〜サイケ・ダンスポップが好きな人にはど真ん中の作品だと思いますが…
個人的に、それらに食傷気味を覚えている中でしたので余計そう感じるのかもしれません。
あの長年のキャリアで初というブライアン・フェリーの客演に関しても、個人的には話題性の割にこれといって特筆すべき効能は見い出せず終いでした。