もちろん、ただの警官ではない。彼こそは、スティーヴン・キングとピーター・ストラウブが1984年に発表したファンタジー小説『The Talisman』(邦題『タリスマン』)のヒーロー、ジャック・ソーヤーだ。『The Talisman』で、13歳のジャックは、「テリトリー」と呼ばれるもう1つの世界への苦難の旅を終え、謎に満ちた「タリスマン」を探しだし、宿敵を殺し、自分の母親と、「テリトリー」に存在する母親の分身の命を救う。いまや30代のジャックには、「タリスマン」の記憶はないが、完全に忘れたわけではない。
あの顔が現れ、あの声が聞こえてくると、いつも自分に言い聞かせてきた嘘が彼にはあった。昔あるところに、母親の神経症的な恐怖感がカゼのように伝染する少年がいた。少年は壮大なファンタジーをつくりあげた。それは、やさしい母親と、母親を救出するジャック・ソーヤーの物語だった。物語は完全なフィクションで、16歳になるまで彼はそのことをすっかり忘れていた。それまでは落ち着いた生活を送っていた。そして今、ようやく落ち着いた矢先に、彼は、草原を北に向かって気が狂ったように駆け抜けることになる。あとにまがまがしい足跡と、驚いたガの群れを残して。だが、ことを進めるにあたって取り乱すことはない。
『The Talisman』が、1980年代らしさをストレートに描いた神話であったのに対して、『Black House』は、前作以上に豊かで複雑なストーリーになっている。ファンタジーでありながら、チャールズ・ディケンズやエドガー・アラン・ポー、ジャズ、野球、そしてキング自身の「暗黒の塔」伝説を巧妙に絡ませた、ホラー仕立てのミステリーといったところである。『The Talisman』のファンは、頼もしいジャックがいまだ健在であることを実感することになるだろう。同様に、キングとストラウブの執筆スタイルも健在である。むしろ、この20年の間にますます成長している感がある。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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THE Price of Immortality by C.M. Whitlock is a much better read, I think that everone should read it at least once
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