Imani、Slimkid Tre、Bootie Brown、Fat Lipの4人から成る西海岸(LA)を代表する
ヒップホップグループの1st(オリジナル盤は92年リリース)。
西と聞いて=ギャングスタとなってしまいがちだが、そんな先入観が完全に覆されるほど爽快な1枚。
ヒップホップを大きく2つの方向で捉えようとすると、詰まるところポップかハードコアか
ということになるわけだが、本作はポップ路線における90年代のヒップホップシーンを振り返る
ときに、De La Soulの『3 Feet High & Rising』とともに必ず取り上げられるであろう1枚。
トラックはJ-Swiftというプロデューサーが提供しているが、これがほんとに素晴らしい。
"サンプリング"のみならずフェンダーローズ等の"生音"を取り入れたサウンドメイクがやたらうまい。
Donald Byrdネタの"Oh Shit !!"、Jimi Hendrixネタを巧妙に使った"Passin' Me By"や、
デビューのきっかけとなった代表曲"Soul Flower"…、ネタ使いのセンスはもちろんのこと
92年という時代の古さを一切感じさせない音の加工の仕方には脱帽した。
ボトムと上に乗っかるサウンドとのコントラストのつけ方が良く、空間的に音が抜けていく。
キック、スネア、ハイハット、ベース、ローズ、ホーン…etc、1音1音が埋もれることなく
自己主張しつつも全体として調和しているというこのバランス!ヒップホップ入門に最適。