先行で発表された1,3,7曲目を聴いた時は『Vespetine』に近いと思ったが、
全体を聴いた印象は『Medulla』に近いと思う。
(Bjork自身が「ちょっと物足りない」と手直しするために発売が1週間ほど延びたが、
アレンジにさほど大きな違いは見られない)
Bjorkのボーカル、おなじみの聖歌隊とプログラミングビート以外は
曲ごとに、不穏なストリングス、ハープシコード、と特徴的な楽器がひとつフューチャーされるだけで
“スッカラカン”な印象を受ける。
それはマイナス点ではなく、歌詞をじっくり読んでみれば分かるように、そのアレンジによって、
今作のテーマの“宇宙”を、無機質な空っぽの世界観を見事に表現している。
しかし、その簡素なアレンジによって一部の曲でメロディの弱さが顕著になるのは否めない。
ポピュラーミュージックとしてのBjorkを期待している人には薦められないが、
前衛的音楽家としてのBjorkを期待している人は満足できる作品だと思う。
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タイトルに書いたように“音楽のみ”で評価する、この行為自体がナンセンスなのかもしれない。
ウェブサイトだけでなく、曲別に視覚的に遊べるiPadのアプリケーションとして発表、
それは教育目的にも作られておりワークショップも予定、
曲別に特定の音楽理論、自然をテーマにしているようで、
(tr1“Moon”の変拍子は月周期を元にしているらしい!)
それらをまとめたドキュメンタリー映画まで計画中とのこと。
Bjork本人も、それら全てをまとめて“Biophilia”というプロジェクトだと発言しており
このプロジェクトに本当の評価を下すにはもう少し時間(とお金)が必要らしい。