クレジットは下記のとおりで、2人ですべて作ってます。
・Vinicius Cantuaria : Vocals, Percussion and Acoustic Guitar
・Bill Frisell : Electric and Acoustic Guitars, Loops
03, 09, 10は2人だけの一発録りだと思います。これらの曲の素朴な味わいもとても良いですが、個人的には重ね録りで作った曲により魅力を感じました。半数以上の曲でVinicius は歌とアコギに加えてシンプルながらツボを押さえたパーカスをプレイしていますし、Bill のギターもエフェクターをかませたアンビエント・エフェクティブ・あるいはノイズっぽいものから静かに情感豊かなバッキング・カウンターまで複数を重ね併せて独特の音世界を作ってます。良く良く聴くと一筋縄ではない演奏ですが、あくまでさりげなく。それがViniciusの柔らかく色気ある少し低めの歌声をとても印象深く響かせています。そうです。結局、歌にやられるんですよね。
さりげなく且つかぎりなく中毒性のあるアルバムだと思います。ループするコード進行が印象的な曲も何曲かあるので、それも関係があるかと思います。個人的には「日本人の琴線に触れるラテン雰囲気」たっぷりな「Calle 7」と「Aquela Mulher」の2曲にやられてしまいました(前者の2発目のコードが!)。Billがエレクトリック3本をさりげなく重ねてるのですが、フィーリングで弾いてるようにしか聞こえないのに、有機的に絡み合い、Viniciusの弾くギターとの絡みまで最高という。うーん。恐るべし。You Tube ではこの曲を2人だけ、および+パーカスの3人だけ、で演っている映像を見ることができるので、それらでやられたヒトも是非(笑)。
キャッチーなのはその2曲ですが、01の中間部など、やっぱりBill Frisellかっこいいんだ!と思ってしまいました。