イタリア移民の兄弟がアメリカでレストランを何とか成功させようと奮闘する話。スタンリー・トゥッチ(弟)がいい感じ。兄は頑固な料理の鉄人、弟は次男的なバイタリティの持ち主なんだけど、今月ローンを払えなかったら破産というところまで追いつめられてる。すぐそばで成功しているイタリアンレストランがあり、兄は『あの店は「料理」をレイプしてる!』と敵意まるだし。しかし弟が内緒で借金のお願いにその店のオーナーに会いに行くと「金はやれないが、成功のコツをやろう。昔、ボガートがこの街に来た時、俺は超一流のワインを彼の泊まっているホテルに届けた。そしたら彼は2日後にサイン入り写真を送ってくれて、半年後には食べに来てくれた。いいか、来週ジャズの大御所がこの街にくる。彼をオマエんとこに行くよう取りはからうからうまくやれ」といわれ、とびっきりの料理を作るのであります。ま、あと色々あるんだけど。
まず冒頭シーンで、その古いけど清潔なキッチンが写った瞬間ああここの料理は旨いであろうと想わせる。昔、私がカフェで働いてた時、キッチンの清潔さと料理のよさは比例するという絶対法則を骨身にしみて習得したので、ついそーいう所をみちゃう。で、パスタを一から作って行く所とか、ビッグナイトの料理シーンがすごく楽しい。
一番の見所はやはりラストでしょうね。ずいぶん長いワンカットなんだけど、朝方の4時くらいまで続いたパーティの後、眠い目をこすっていつも通りに出勤してきたキッチンは、すでにきちーんときれいに片付いている。さすが鉄人のキッチン、と何か嬉しい。そんでスタンリーさん、無言ですっごい美味しそうなオムレツを作るんです。喧嘩してたはずなのに、食べながら仲直りする兄弟… 完 なのです。終始無言で今後の事は全く判らずじまいなんだが、やっぱ料理は愛なのよって感じで何となくイイ。
シンプルなイタリアンの音楽も◎