ボビー・ダーリンは、'61年のゴールデン・グローブ賞の受賞者の中に、
ウオーレン・ベイティとかジェーン・フォンダと並び、「有望若手男優賞」を
授与したという記録が見られる。また、同年、チャールトン・へストン、
マリリン・モンローが、「世界で最も好かれた俳優」として受賞しているのを見ると、
その時期のアメリカのハリウッドの状況が分かり、彼が、どの位置にいたのか
ということが捉えられる。
ロックの歌い手として、それも大人向けの歌も歌える印象が強く、フランク・シナトラ
の後継者とも言われたこともあるエンターティナーであるが、この人ほど多方面で
活躍し、それなりの業績を残した人はいないのではないか。ピアノを始め、いろいな
楽器を演奏でき、10年ちょっとの活躍期間に、歌い手として、「Mack The Knife」や、
「Beyond The Sea」のミリオンセラーを飛ばし、ベガスでのワンマンショーも成功させ、
映画にも出演したかと思うと監督業まで手がけているというのは恐るべきことである。
その彼の伝記が、ケビン・スペイシー主演で映画化され、そのサントラを聞くとき、
スタンダード化している歌の数々が、アレコレと並べられているのには驚くばかりである。
とにかく、ハリウッドと言う夜空に、輝き出た星が、あっと言う間に光り輝き流れて
消えた感じがしてならない有り余る才能の持ち主だったことが再確認出来るのである。