ほぼスペシャルズ究極のベスト・アルバムといえそう。
他にも数種類のベスト、と称するアルバムが存在するが、これで決まり。
全トラックがリマスタリング済みで、レゲエ〜ダヴ特有の残響あるミキシングが十分堪能できる。
また、シングルのみでのリリースしか聞けなかったトラックなどもほぼ網羅されている。
嬉しいのはオリジナル2ndの「モア・スペシャルズ」に収録されていなかった「ラット・レース」が
収録されていること。
イントロのタムタムの連打の抜けのいい音の破壊力に、当時恍惚とした記憶があるが
リマスタリングされ更に強力になった。
かつて、日本で「モア・スペシャルズ」がアナログにてリリースされた時には収録されていたのに、
CD化された時は削除されていたのだ。
そもそもオリジナル・アルバムは2枚しかリリースしていないのだから、全トラックを収録すればいいのに、
とは思う。DVDを省いてでも。
パンキッシュなスカのイメージが強いが、リーダーのジェリー・ダマーズは根っからのレゲエ愛好家なので
後期になるにつれてレゲエ・マナーのトラックが増えていくので、徐々にメンバーとの亀裂が
明確になっていく。
白人のドラマーも、どうやら、相当のレゲエ・フリークだろう。
「bkank expression」などで、連打されるスネアとタムタムの響きの気持ち良さ、あのブレイクは
もうまさにレゲエ。
空間の隙間を生かしたマスタリングも最強。
また、当然ダヴ・マナーのトラックもそこかしこに。
何れにしても、こんなハイブリッドなジャマイカ経由英国異種混交音楽は、そうは存在しない。
2トーン・レーベルに僅かな間でも在籍していた他のハイブリッド連中、マッドネス、セレクター、ビート、
皆、最高に面白い音楽を聞かせてくれた。
本当にそう思う。