フルーティスト、ヒューバート・ロウズのショウケース。冒頭の一曲目から、現代音楽も十分消化した上で70年代のJAZZがここで聞くことが出来るように思います。ボブ・ジェームス。ウエイン・ショーターの“JJUJU”で尖ったギターを聴かせていたジーン・バートンシーニ。おなじみロン・カーター。デイブ・フリードマンのヴァイブも硬質でさわやかさを持っています。また(7)では、レギャラーメンバーと思われ、曲も提供したロジャーズ・グラントもピアノで参加しています。
そしてこのアルバムの「新しさ」を特徴づけているのがスティーブ・ガッドのドラムスにあると思います。現在のガッドの土台が既に完成されていたのではないかと思わせてくれます。デュオでロウズのピッコロで演奏する“エアジン”は白眉。
弦楽四重奏にバートンシーニのギターが参加した“ジムノペディ”もちゃんと入り、リチャード・ティーが参加したファンキーナンバーもあり。古巣クルセイダーズを彷彿とさせるナンバーでは弟のロニー・ロウスがテナーサックスで活躍します。
CTIの作品の中でレコード作品に一つのピークが、71年録音のフレディ・ハバードの“ファーストライト”だとすれば、この作品はレーベル参加のアーティストの“人”を伝えようとする作品だと思います。
1974年2月ヴァン・ゲルダースタジオでの録音。クリード・テーラーのプロデュース。LP発売時には2枚組でした。