フィンランド人シンガー、アリ・コイヴネンの2nd。2008作
デビュー作となった前作は多くの豪華ゲストが参加していて、
質の高い楽曲に堂々たる歌声を乗せた好作だったが、
実質的に一人立ちしての発進となる本作では、意外とゆったりとした1曲目で始まり、
全体的にもどっしりとした作風の、ややダークな雰囲気で聴かせる。
中性的でありながら存在感のある歌声には、すでに中堅アーティストほどの余裕と
自信とが窺え、地味目の曲であってもそこにしっかりと彩りと説得力を付加している。
シンフォニックな叙情美を聴かせる3曲目などは耳を引くし、アルバムを通しての曲の充実と、
メロディの端々にフィンランドらしいメランコリックさをまとわせているのが素晴らしい。