ガービッジにはこのアルバムから入ったので、
個人的にはこれがいちばんのお気に入りなんだが
初期のファンからすればロック度が足りてないよ、ってことで
残念ながら評価がいまひとつの盤のようである。
ガービッジはシーンに登場した時期が微妙だったから、
このバンドをポップ・ロックをやるバンドじゃなく、
グランジか何かのバンドだと思っている人が多いのだろう。
だから低評価となってしまったんだろうな、と解釈している。
ニルヴァーナのいちばん売れた盤を手がけている人がメンバーだから、
余計にそうした色が付いてしまったこともあるだろう。
こんな喩えをしてもわかってもらえない気がするが、
このアルバムはドアーズで言えば『ソフト・パレード』みたいだ。
以前の自分達がどうであったかはさておいて、
とにかくバンドが全力でポップに仕上げたアルバム、という意味で。
音楽形態やアレンジがロックであるかなんてことも関係なく
とにかく上質なポップ・ミュージックを作った。
そしてそれは、目を見張るほど完成度の高いバック・サウンドと、
魔法のようなメロディーの質から見ても、
彼らの最高傑作だったのではと個人的には思う。
それにしても、ここで聴くことのできるシャーリーの歌声は、
マリリン・モンローだとかと比べられるべき比類なきセクシーさだ。
彼女の魔性のような魅力にメンバーみんなが気づいてしまったから、
いっぺんヴォーカル・アルバムを作ってみようじゃないか、
…ってことで、こういう作風になったんじゃないかなー(推測)。