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A Beautiful Mind: A Biography of John Forbes Nash, Jr., Winner of the Nobel Prize in Economics, 1994
 
 
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A Beautiful Mind: A Biography of John Forbes Nash, Jr., Winner of the Nobel Prize in Economics, 1994 [ハードカバー]

Sylvia Nasar
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)

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商品説明

   一風変わったプリンストン大学生の逸話というのは、数に限りがない。映画『フラバー』のモデルにもなったフーバート・アリエラしかり、ラルフ・ネイダーしかり。それらの数々の逸話は、学部生ですら図書館の鍵を持つことができるという恵まれた環境が生んだものともいわれている。

   多くの学生が、数学や物理学の学部校舎の中で「ファイン・ホールの怪人」と呼ばれる人影を目撃していた。彼は紫色のスニーカーをはき、黒板に数学の問題を書きなぐっては徘徊している。怪人の名前はジョン・ナッシュ。天才数学者でありながら、精神分裂病に苦しんだ男。彼の最も偉大な業績は、1980年代に経済学に大きく浸透した「ゲーム理論」の確立であった。

   ノーベル賞委員会は、「ゲーム理論」確立者へのノーベル賞授与を検討していた。しかし、必然的にあがるジョン・ナッシュの名前が、ノーベル賞授与を躊躇(ちゅうちょ)させる。精神病の男にノーベル賞をおくるわけにはいかないというのがその理由だった。しかし1994年、精神分裂病を克服したナッシュは、45年前の業績でノーベル経済学賞を受賞する。

   経済学者でもあり、ジャーナリストでもあるシルヴィア・ナサーは、ジョン・ナッシュの人生をあらゆる側面から見つめる伝記を執筆。彼女は、ナッシュの数学理論を知的かつわかりやすく解説すると同時に、精神分裂病の厳しい現実を浮き彫りにする。

   また、著者は作品中、ノーベル賞受賞学者ナッシュを取り巻く「陰謀」にも触れている。この手のものを扱って出版された、数少ない作品の1つである。本書は、「人間の心に関する3つの神秘:才能、狂気、復興についての物語」である。(Mary Ellen Curtin, Amazon.com) --このテキストは、 ペーパーバック 版に関連付けられています。

メディア掲載レビューほか

ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡
本の存在を知ったのは映画からである。下馬評の高かった他の候補作品を押しのけて「作品賞」「監督賞」「助演女優賞」など、2002年のアカデミー賞の4部門を受賞した同名の映画だ。良い映画だった。しかし高い評価を得ているのは映画だけではない。本そのものも伝記部門でピュリツァー賞の最終候補となり、全米批評家協会から大賞を受賞している。4年の歳月を費やしただけあって、取材は綿密で、読みでのある本だ。

映画は主人公の天才数学者、ジョン・フォーブス・ナッシュ本人の生涯と同時に、夫人らとの家族愛を前面に出したもので、それがテロ後の米国が求めるものと一致して多くの賞を取った。映画の原作になったこの本は、より詳細にナッシュが歩んだ壮絶な人生の軌跡を追い、彼の人生を彩った人々を描写している。

ナッシュは、国際貿易理論など経済学の分野のみならず、生物学、政治学など幅広い分野に大きな影響を残した人物である。1994年にはノーベル経済学賞も取った。しかし、そこに至る道は数奇だ。「ナッシュ均衡」「ナッシュの交渉解」などから彼の名前を知っていても、彼の人生の壮絶さはこの本か映画で知った人が多かったのではないか。評者もそうだった。

ナッシュは子供の頃から「どう見ても異質な存在」だったという。彼への形容詞は、「冷淡」「高慢」「気味悪い」「閉鎖的」などが並ぶ。後に発病する病気の前兆だったのだろうか。しかし彼は、「特殊な閃光を放つタイプ」の天才として20代にゲームの理論、幾何学、解析学など広い分野で優れた業績を残す。ノーベル賞もこの時期の業績に対して贈られたものだ。広く知られる理論が、このような狂気との境目を生きた人間から出てきたことに改めて驚く。

病気が始まったのは30歳の時。妄想型精神分裂症とされた。精神病の中でも最も激しく変化し、不可解極まりない難病とされる。それはまさに米マサチューセッツ工科大学(MIT)の教授昇進が決定する寸前だった。それからほぼ40年にわたって彼は短い正気の期間を除いて、「プリンストンの幽霊」と呼ばれながら過ごす。普通ならそのまま廃人となりかねない。しかし、妻アリシアの献身的な努力もあって、そこから奇跡的に正気に回帰し、栄光を手にする。その辺の描写が実に見事だ。

天才が持つ正気と狂気、ひらめき。そして一面では悲しみと驚き、そして喜びに満ちた生涯を正面から取り上げたもので、翻訳もうまい。彼はまだ実在の人物にもかかわらず書かれた伝記だが、読む者を飽きさせない。

(住信基礎研究所主席研究員 伊藤 洋一)
(日経ビジネス 2002/05/13 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。


登録情報

  • ハードカバー: 464ページ
  • 出版社: Simon & Schuster (1998/6/12)
  • 言語 英語, 英語, 英語
  • ISBN-10: 0684819066
  • ISBN-13: 978-0684819068
  • 発売日: 1998/6/12
  • 商品パッケージの寸法: 23.6 x 16 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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書き出し
AMONG JOHN NASH'S EARLIEST MEMORIES is one in which, as a child of about two or three, he is listening to his maternal grandmother play the piano in the front parlor of the old Tazewell Street house, high on a breezy hill overlooking the city of Bluefield, West Virginia. 最初のページを読む
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25 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 鈴木純一 VINE™ メンバー
形式:ペーパーバック
映画を見た人にはぜひこの本も勧めたいですね。映画はあまりに美化されすぎていますので(フィクションに近い美談としては楽しめますが)。この本では、元経済面担当記者の著者が数学者ジョン・ナッシュの周辺を丹念に取材して、膨大な記録をもとにこのノーベル賞受賞者を冷静沈着に描いています。司馬遼太郎の歴史小説を読んでいるような感覚がしました。単に天才数学者の生き様を描くだけではなく、彼の業績を持ち上げるだけでもなく、彼の奇行や精神分裂、家族の苦悩、数学と軍事・政治の関係、数学者のコミュニティなどなどさまざまな視点からジョン・ナッシュの周辺を炙り出そうとする著者の姿勢に好感を持ちました。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 事実は映画より。。。 2007/6/28
By yutaka
形式:単行本
高等数学、経済理論、精神医学、戦後アメリカ政治、どれも一般受けする内容ではありません。主人公自身、はじめは冷酷でスキャンダラスな、親しみの持てないエリートとして描かれます。しかしこの本は、これら全てをある程度理解する知性と、世界中の関係者に充分取材する行動力がなければ執筆できません。一流紙の記者とはいえ、著者ナサー氏が払ったであろう膨大な努力に頭が下がります。おそらく著者には、現在のナッシュ氏がさぞや魅力的な人物に映ったのでしょう。何か原動力がなければ、ここまで密度の濃い伝記は書けないはずです。
そして、現在のナッシュ氏の寛大さにも敬意を憶えます。よって☆5つです。不祥事さえ赤裸々に描いたにもかかわらず、本人現役中(存命中じゃありません)に発表できたのは驚くべきことです。日本版あとがきによれば、ナッシュ氏は内容を讃えてさえいます。不祥事を書かれてあえて讃える有名人など、他に何人いるでしょうか。まして映画化などもっての他です。氏という回復例の存在は、同じ病に苦しむ人々にとって大きな希望である事は疑いありません。その事を自覚しているから、数学と関係のない不祥事やプライバシーに関してさえ、氏は公表を認めたのでしょう。
(ちなみに映画版でナッシュを演じたラッセル・クロウは、若き日の氏の雰囲気をうまく伝えています。それもこの本の写真で分かります)
一個人の伝記でありながら上記の全てが関わってくる上に、下は便所の破廉恥罪から上はノーベル賞受賞まで、毀誉褒貶の人生が600ページ。読みどころは人それぞれで、きっと数学史や経済学史としても読めるのでしょう。
私は、粘り強い闘病記、または傲慢だった天才の人格成長記として読みました。特にナッシュ氏と同年代の患者を身内に持つため、氏の治療法と20世紀精神医療の発展史に深く興味を覚え読み進めました。経済記者の著者には畑違いのはずですが、病気の描写と説明は的確で信頼が置けます。医療史としての史料価値は高いと言えます。翻訳者も苦労されたでしょうが説明は的を得ており、当時の雰囲気も人物も、生き生きと良く伝わってきます。なお、氏が受けた治療とそれへの意見はそのまま参考にはできません。今の精神医療は、当時より遥かに安全で効果の高い薬物療法が主流ですし、治療には当然個人差があるからです。
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By jimmy
形式:単行本
 まず、この1冊の本を書くために著者が行ったであろうインタビューの総量を思うと気が遠くなってしまいますね。その(おそらく)膨大な取材メモからこの1冊に圧縮・編集する作業はうらやましい気もしました。もし私がノンフィクションライターだったらこんな1冊を書いてみたいと思います。

 「冷静な描写というスタイルの伝記」というと、アフリカから米国に連れてこられて奴隷にされた人物を描いた「ルーツ」や、幕末の群像の一人 大村益次郎の人生を描いた司馬遼太郎さんの「花神」を思い出します。

 本の売り出しや映画化のために、商業的には「天才数学者」とか「ノーベル経済学賞」、「精神分裂病」とかいったキーワードを前面にだして相当なデフォルメがなされたのは仕方ないでしょう。それがなければ広く知られ、私が手にとることもできなかったですから。

 しかし、実際に読んでみれば、ある一人の人生とその人生と交差したさまざまな人々の冷静なありのままの描写です。善悪の判断や都合のいい意味付けなどを廃したクールな書き方になっています。そのような多くの伝記の中から読者が感情移入できるものが選ばれ読まれるのでしょう。

 この本であれば、数学者や科学者を目指すヒトが高校生前後の世代に読むと自らの人生観づくりに役にたつように思いました。私も、そのころに読んで、米国の大学の雰囲気や、ナッシュ以外に登場する有名な科学者たちの生きていく様子に触れていたらまた違ったことを考えていただろうな・・・と思いました。

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投稿日: 25日前 投稿者: 萩原 湖太郎
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投稿日: 2010/10/16 投稿者: 八王子狭間タウンズシニア
5つ星のうち 1.0 こんな人間が「ビューティフル」マインドの持ち主だって!? トンデモナイ
 まず、はじめに、誤解を取り除いておく必要がある。
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投稿日: 2009/2/3 投稿者: 井坂十蔵
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この実話は、ジョン・ナッシュという稀れにみる天才的な数学者が30歳を境に... 続きを読む
投稿日: 2008/12/17 投稿者: Heidi
5つ星のうち 4.0 天才ナッシュの実像に迫る
ゲーム理論に魂を吹き込んだ男=天才ナッシュの伝記です。アカデミー賞映画『ビューティフル・マインド』の原作として有名な本書では、映画では触られていないエピソードや事... 続きを読む
投稿日: 2008/4/10 投稿者: yyasuda
5つ星のうち 4.0 話は興味深いが訳が最悪
 話自体は大変興味深いものです。しかし訳者が大変不勉強です。

 最大の過ちは何といっても本書の表題である"a beautiful... 続きを読む
投稿日: 2008/2/5 投稿者: TI
5つ星のうち 4.0 内容は星5つ
ページ数も多く、非常に読み応えがある本でした。
見事な肉体に優れた頭脳。
でも、学問的業績を別にすれば、あまりに幼稚な人間であった... 続きを読む
投稿日: 2007/9/1 投稿者: kaz-p
5つ星のうち 4.0 精神を病むということ
映画版に感動した人にとっては、少々がっかりさせられるな『真実』かもしれない。精神分裂症(現在は統合失調症)に限らず、精神を病むということは、決して美しいことではな... 続きを読む
投稿日: 2005/9/5 投稿者: karashi7
5つ星のうち 5.0 ナッシュの精神的成長が感動的でした
私は、数学のことや社会的背景のことには疎いのですが、映画にはないナッシュの精神世界がリアルに描かれていたことに感動しました。映画ではストーリー性を出すために幻視を... 続きを読む
投稿日: 2004/2/19
5つ星のうち 4.0 凄い人
ナッシュといえば、経済学のナッシュ均衡で有名なだけの人だと思っていましたが、数学者としても凄い業績を残した人だと分かり有益な本でした。
投稿日: 2003/2/16
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