リリースした時から買って持ってたけど、レビューしてませんでした。
ので、今更ながら改めてレビューしてみます。
今をときめくDJ Kawasakiのファースト・オリジナル・アルバム。
乙女ハウスなんてジャンルが言われ出したのも、
モデルを起用した可愛いジャケットも、これが発端とみて間違いない。
オリジナルはDJKだったのです。模倣はオリジナルを超えられないと思います。
巷の乙女ハウスと似ているかのようなDJK作品ですが、
よく作りこまれていて、メロディアスだけどペラペラではないです。
BeautifulとかSave Your Loveとか、歌モノで人気の高い曲が沢山入ってます。
初めてHouseという音楽を聴く人にも受け入れられやすい、メロディアスで美しい曲ばかり。日本人ウケしそうです。
中でも私が特に長年愛聴しているのが、
Blazin' feat. KarinとPromises feat. Terrance Downsです。
Blazin'は、NYのトップDJたちもサポートした
(既に書いている方がいらっしゃいますが、
Shelterという名門クラブで一晩に5回かかったそうです。
有名なエピソードです。)だけあって、
DJK作品の中でも異質なほどよくできていると私は思っています。
Kawasakiさんが作る、独特の変則打ちが挟まる四つ打ちのことを
「カワサキビート」なんて呼ぶことがありますが、
Blazin'のビートはそれとも少し違った趣で、シャープでシリアスな印象。
ピークタイムのウケを狙い過ぎていない、テンション抑えめで暗めのコード進行もとても好きです。
それでもリリース当時、ピークタイムにこの曲がかかればサビでは合唱が起こっていました。
アゲアゲの曲調でなくてもお客さんは「いい曲」で盛り上がるのではないでしょうか。
Promisesは、突き抜けるようなスペイシーなシンセのメロディがとても印象的。
浮遊感のあるコードも爽やかで、Blazin'とは違い明るめの曲調です。
Tarrance DownsはAnanda Projectで活躍している男性シンガーで、
DJKのほかにもStudio Apartment作品でも美声を披露しています。
私はもともと彼の歌声にメロメロなんですが、
この曲は彼のセクシーで切なく伸びやかな声に合った曲だなぁと思います。
曲の構成も好きです。今も飽きずに聴き続けている曲の一つです。
他にももちろん良い曲ばかりで、人によってツボも違うと思います。
マニアックな音楽を好む人には少し物足りないかもしれません。
私も思いだした頃にまた聴き直すのが好きで、
絶えず聴き続けているというわけではありません。
でも、飽きるわけじゃないんです。
それは、色んな音楽を知ってるKawasakiさんが作った音楽にはそれなりの厚みがあるからじゃないでしょうか。
随分とKawasakiさんの肩を持ったレビューですが、
ビートにもっと変化を与えてマニアックなものにも挑戦して欲しいという期待を込めて、星は4つで。